さらにつづき。
寺田寅彦の 「天災は忘れたころにやってくる」 について。 目下の危険が去ればまたぞろ金、金、金の亡者がやってくるという一節がつづく。 (孫引きで不正確だが意は間違っていまい。) そして、ふたたびみたびの天災がやってくる。 愚かしい限りなのだが、人々はなぜ高台から低地へ戻ってくるのか。 防潮堤への信頼、安心の故なのか。 恐らくそういうことではあるまい。 <生活>はいつだって目下の現実なのだ。 遠い (かどうかは不明だが) 先の危険よりは、今の生活が低地へ引き寄せるのだろう。 忘れたわけではない。 いつだって念頭にある。 だからここに欠けているのは、<政治>なのだ。 <生活>を守るべき<政治>が不足(?)、欠落しているのだ。 問うべきは、この<政治>の質なのだ。 誰が問うのか? 言うまでもない。私たちがだ。
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