日本人の日記にはまずその日の天気が記入される。
日記を書き始めるアイサツみたいなものなのか。 安心するのだろうか。 平常を支えている空の模様の確認の儀式。 小林一茶の『日記』を想いだした。 公刊されてはいないだろう。 何十年か前に発見されたとき、 岩波書店の『文学』(雑誌)だったかにその一部が載っていた。 驚嘆。 唖然。 呆然であったが、一茶の俳句の『カナシミ』が直通してくるようだった。 この日記には天気のことと・・・・・のこととのふたつの記載だけがあった。 他はなにもなかった。 悲愴と言うべきかどうか、凄いと言うべきか、 以来一茶の句を見るとこの日記が前にでてきてしまう。 (最も近年は見ないのだが。) 天気の記入は日本人のココロを鎮めるなにかなのだろうか。
0 コメント
メッセージを残してください。 |
小・中・高校生 学習塾
|