病室で隠然たる力を持っている主は、死にいちばん近づいた病人。
重病人の言や『重し』なのだ。 この言でいけば死んだ人の言がいちばん重いはずだが、 ハハハ 『死人に口なし。』と笑ってばかりいられない。死んだ人の言いたかったこと、 沈黙の中のことばを拾い出すことは生きているものの仕事なのだ。 とは言っても、『沈黙』の中のことばは 錘りとなって生きているものの胃の中、心の中にまっすぐ降りてくるのだ。 身体の滅びとともにイメージは増大し強大になり巨大化するのだ。 うーぬ。これでは、生きているものはその負荷に耐えられない。 やはりどこかへ祀らねばならないのだ。 極楽、浄土、天国も地獄も死んだ人のためではなく、 生きているものの為のものなのだ。
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